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BFEのご説明(試験特性)

ヒトの口腔や上気道、鼻腔には、250種類の 細菌が生息しています。その唾液1g当たりにはおよそ1億個の細菌が存在しており、ヒトの口腔内はまさに天文学的数字の細菌が常在しています。

そのため、ヒトが会話をするとその周辺にはおよそ5,000個の細菌が発散されて環境を汚染しています。(一般財団法人カケンテストセンターより)BFEの試験機関として日本では「一般社団法人カケンテストセンター」と、米国では米国ネルソン研究所(USA)「NELSOM laboratories」等があります。

バクテリアバリア性(BFE)の試験について

医療現場では、患者はもとより他の医療従事者に対するこのよ うな細菌の曝露を防止するため、医療従事者はマスクの着用が義務づけられています。

ASTM F 2100によると、医療用フェイスマスクの細菌のフィルター効果、つまり細菌ろ過効率(BFE)は95%以上という基準が設定されています。BFEの測定方法は、当初アメリカのMIL 36954Cが使用されていましたが、これが廃止になり、その後JIS L 1912に取り入れられました。そして2001年、MIL 36954Cとほぼ同じ内容でASTM F 2101として発表されました。また、ヨーロッパではDRAFT prEN 14683がサージカルマスクのBFE測定方法として検討されています。

BFEの試験にはよく知られた黄色ブドウ球菌を使用します。装置のネブライザーから発生させた菌を含むエアロゾルは、チャンバー内で強制的にサンプルに通過させます。通過した菌はアンダーセンサンプラーで捕集して、ブランクと比較してBFE(%)を算出します。 (一般財団法人カケンテストセンターより抜粋)

試験機関について

米国ネルソン研究所(USA)NELSOM laboratories

 米国ネルソン研究所(USA)テスト機関「ネルソンLabs」はアメリカの国家機関FDAが認可している国際的な大企業です。医療機器の滅菌、微生物検査、分析試験サービス、生体適合性試験、パッケージ試験、滅菌検証、バイオ負担試験、細菌性内毒素試験、再利用可能な装置試験、医薬品試験、滅菌試験で高レベルの専門技術を提供しています。

 参考文献:NelsonLabs

一般社団法人カケンテストセンター

 一般社団法人カケンテストセンターは、創立1948年の旧財団法人日本化学繊維検査協会を母体とする、繊維を中心とした検査機関でしたが、2013年2月よりPFE試験を実施するようになり、BFE,VFEの試験に加えマスクの性能試験として、日本を代表する第三者テスト機関となり、全国マスク工業会(JHPIA)の推奨機関になっています。また、産業標準化法試験事業者登録制度(JNLA)により認定され、ISO/IEC17025に適合した試験所やISO9001認証取得事業所を持っています。

参考文献:一般社団法人カケンテストセンター